川魚を素焼きにし、醤油、砂糖、お酢等を入れて煮汁が無くなるまで長時間かけて煮上げた保存食、甘露煮です。
うす味に仕上げてあり、お魚はやわらかく、頭から骨、尻尾の先まで、全て召し上がっていただけるのが、特徴です。
昔飛騨地方では、物資等を背負って運搬する事を、負荷・歩荷(ぼっか)と称し、運搬する人の事を、『ぼっかさ』(さ・とは、現在で言う、「さん」の意味)と呼んでいました。
生活必需品をはじめ、越中富山より信州へと、新鮮な『ぶり』を運び届けるのに、狭い山道を行き来し活躍しておりました。
それ故、現在も、この地の街道を『飛騨ぶり街道』とよび、『ぼっかさ』という名称は、馴染みの深いものです。